体内時計の仕組み

人の体は、本来25時間サイクルで活動していますが(前述「1日25時間の概念」参照)、
朝に2500ルクス以上の光を浴びることで体内がリセットされ、24時間の生活に適応するように
なります。

この1日の生活リズムを作るメカニズムになっているのが、体内時計と呼ばれるものです。

体内時計とは、人の1日25時間を24時間に時計を合わせ直すシステムのこと、といえるでしょう。

体内時計は、夜メラトニンを分泌するようになっていて、朝セロトニンという物質の働きにより起き、
更にセロトニンが次のメラトニン分泌を14時間~16時間後にセットしてくれます。

こうして、私たちは、地球の24時間という概念に適応しているのです。

1日24時間の概念に適応できない状態とは、体内時計が狂っている状態のことです。

そして私たちは、昼夜関係なく起きていられる社会にいるので、その時計は頻繁に狂いやすくなります。

こうして起きることの1つが、睡眠障害です。

体内時計の正確さを保つための最大要素は、「光」です。

しかし、朝光をきちんと浴びなければ、当然体内時計はリセットされなくなり、25時間のままになるのです。

特に最近の私たちは、光に対する感受性が鈍くなっているので、体内時計の狂いによる睡眠障害を頻繁に
引き起こしています。

ですから、体内時計を狂わさず、規則正しい生活が、本来一番期待されることなのです。

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