うつ病
睡眠とうつ病は大いに関係しています。
不眠症が、実はうつ状態の初期症状であるということもありますし、うつ病になったことで、
睡眠に影響が出ることもあります。
うつ病・うつ状態になっている人の殆どが、眠りに対して、何かしらの問題を抱えているのです。
その睡眠障害の種類には、色々あります。
入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、更に日中の慢性的な眠気など、全て考えられる症状です。
特に、入眠障害が一番顕著に出やすいということが、幾つもの研究結果により、確認されています。
うつ状態の場合、脳内のセロトニンという物質の分泌異常が起きているため、その影響で睡眠障害も
出るわけですから、単に環境改善やリラクゼーションを頑張ったとしても、その眠りの質を良いものに
するのは難しいでしょう。
睡眠の改善にも、まず抗うつ薬を併用することが必要になります。
そして、うつによって睡眠に問題が生じているならば、うつ病治療により、その睡眠の質も、
徐々に良くなっていくものと思われます。
一番怖いのは、睡眠障害が、うつの初期症状だと気づけない時です。
かつて精神疾患を経験した人でないと、睡眠障害くらいでは自分のうつ状態にまで気づけない可能性が
あります。
ですから、睡眠障害にプラス、
- 食欲減退
- 思考の鈍感化
- 朝の気分の落ち込み
などがあれば、うつ病を疑い、精神医療専門の医療機関を受診すべきだと思います。