薬物摂取
薬物には、眠りを阻害するような成分を含むものが数多くあります。
ですから、薬物摂取により、不眠状態に陥るケースは、大いに考えられます。
代表的な例を言うと、ナルコレプシーや特発性過眠症などの日中の薬は、眠気を覚ますための
ものなので、それを服用する時間が遅れると、当然不眠の原因になります。
覚醒作用を含む物質は、ここに挙げるときりがないくらい多く存在します。
その中で1つ挙げるとすると、例えば抗鬱剤の成分です。
SSRI、SNRIという種類の薬には、睡眠を阻害する成分が含まれています。
これらは比較的副作用が少ないとも言われていますが、それでも不眠症に陥るケースはあるようです。
一番確実なチェックの方法は、最近では必ず処方箋と共に発行される、薬物の明細書を見ることです。
それをうちに帰って調べることもできますが、その場で薬剤師に聞いてみてもいいでしょう。
それと気をつけなくてはならないのは、睡眠誘発促進のある成分が入っている薬でも、過剰服用すれば、
それが不眠を引き起こすこともある、ということです。
化学物質は、素人が勝手な使い方をすれば、必ず副作用が起こる、と考えたほうがいいでしょう。
内科的、外科的問題で薬を処方され、やむを得ず睡眠阻害成分を含んだものを服用しなければならない
こともありますが、その成分については、処方前に医師に確認しておくといいと思います。