ニコチン摂取
精神的にも問題なく、規則正しい生活を送っているにも関わらず眠れない人がいたら、それは
ニコチンのせいなのかもしれません。
何故なら、ニコチンそのものが不眠を招く物質で、その即効性は、カフェインをはるかに上回る
ものだからです。
また、喫煙者の人たちは、非喫煙者に比べると、約4~5倍の確率で不眠を訴える人が出るという
研究結果もあります。
どう考えても、ニコチンを摂取してすぐに眠れるわけがないのです。
ニコチンは、血管を収縮させ、血圧を上昇させる性質を持っています。
これは、激しい運動と似た状態と同じなので、ニコチン摂取後に寝るということは、運動した直後に
寝るのと同じようなものです。
また、仮に喫煙後に就寝して、そこそこ眠れたとしても、ニコチンが切れると覚醒してしまいます。
そこでまた一服することにより余計に眠れなくなるので、ニコチンは、中途覚醒や早朝覚醒の原因に
なります。
そしてもう一つ、現代は禁煙社会なので、喫煙をやめる人が増えているようですが、断煙による
禁断症状の中に、不眠が入ります。
禁断症状により、眠れなくなるということです。
そこを無事に過ぎれば、睡眠への影響はぐっと減ると思われますが、何はともあれ、一度ニコチンを
摂取すると、不眠を招きやすいということは、明白だと思います。