PTSD

PTSDは、強いトラウマによって日常生活に支障をきたす障害のことです。

主に、幼い頃に虐待を受けたり、大きな事件に巻き込まれて大変な目に遭ったという、強い恐怖と
死と隣り合わせになったような錯覚が同居するような感じです。

米テロ事件(9.11事件)では多くの人が犠牲者になり、今尚その光景が強いトラウマになって、
それが原因で日常生活を困難にしている人々が多いと聞きます。

さて、そのような、生涯引きずるくらい強烈な恐怖体験は、当然悪夢になって出てくる可能性があります。

また統計により、PTSDの患者は、ノンレム睡眠からレム睡眠に入るまでの時間が短いという結果が
出ているので、夢を見やすく、しかもそれが悪夢やフラッシュバックとなって再現される可能性も
高くなります。

また、体が過覚醒状態(常に緊張して過剰に覚醒している状態)にあるため、眠りが深くなることが
ありません。

一度悪夢を見ると、目が覚めるのですが、そのあとで、眠れるかというと、
「また同じ夢を見たらどうしよう」という夢に対する恐怖心で、余計に眠れなくなります。

つまり、様々な要因が重なって、不眠のスパイラルが生じているわけです。

悪夢を見やすい、そして、その内容に心当たりがある、という人は、PTSDによる睡眠障害を
疑ってみるといいと思われます。

睡眠の概要と基礎知識

不眠の諸症状

不眠の原因

不眠克服術

睡眠に関するトピック

このページの先頭へ