女性特有の理由
一般的に、男性より女性の方が、睡眠に関するトラブルが多いといいます。
これは、女性ホルモンの働きによるもので、女性ホルモンのバランスは、常に女性の睡眠を大きく
左右します。
女性には、初潮、月経、妊娠、出産、授乳、更年期、そして閉経と、多くのホルモンバランスが
劇的に変化するポイントがあります。
そのポイントによっては、慢性的な眠気に悩まされたり、眠れずに困ったりします。
まず、月経に関してですが、月経時は眠くなる人が大変多いです。
これは黄体ホルモンによる働きによるものです。
黄体ホルモンの分泌が盛んなときほど、眠りへの欲求は高くなります。
黄体ホルモンの分泌のピークは、月経直前から月経までです。
ですから、毎月この時期には、眠気と闘うことが予想されます。
反対に、ホルモンバランスの乱れによって、眠れなくなる時もあります。
人は夕方6時くらいが最も体温が高く、そこから低くなっていき、眠りの時には低体温になるのですが、
ホルモンバランスの乱れで夜になっても体温が下がらず、不眠気味になることがあります。
そしてもう一つ、更年期障害が睡眠を左右することがあります。
これは、更年期には女性ホルモンが急激に減少し、そのことが原因で眠りづらくなるからです。
このように、女性はホルモンバランスより、睡眠が大きく左右されることが大変多いので、男性よりも
苦労するはずです。