中途覚醒
中途覚醒は、睡眠時間の途中で、目が覚めてしまうことです。
そして、寝付きが良くても、夜中に何度も目が覚めるという状態が考えられます。
このようなことが起こるのは、睡眠全体を通じて、その睡眠がレム睡眠傾向にあり、深く眠れて
いないからです。
つまり、体は寝ていても、脳は起きているために起こり得ることなのです。
そのために、中途覚醒して、またすぐ寝るということもできなくなります。
寝付きはよかったのに、夜中に何度も目が覚めて、結果的に寝不足になった経験がある方も
いると思います。
これでは、折角睡眠時間を確保しても、意味がありません。
では、どうして慢性的なレム睡眠状態になってしまうのでしょうか?
その理由の一つは、ほかの疾患の影響によるものです。
無呼吸症候群やむずむず脚症候群(後述)のような睡眠障害は、中途覚醒を起こしやすくします。
また女性の場合、ホルモンバランスの影響で、やむを得ず睡眠が浅い状態が続くこともあります。
このような理由による中途覚醒では、まずそれぞれの疾患を克服すること、更にそれらと上手く
付き合うことが解決策として第一に必要になりますが、それ以外にも、入眠障害同様に、心理的
要因が、慢性的な眠りの浅さを招くこともあります。
「悩み事が大きくて、昨晩一睡もできなかった」という経験がある方もいるのではないでしょうか?
こういった諸々の原因で、中途覚醒が起きやすくなるのです。