睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り、睡眠時に呼吸をしていない状態のことです。
一般的な定義では、10秒以上の無呼吸が5回以上繰り返される状態のことを指しますが、
3回でも4回でも疑ったほうがいいでしょう。
無呼吸状態になると、脳に酸素がいかなくなります。
このため、脳が貧血状態になります。
また、無呼吸は脳の覚醒を促すので、結果的に不眠に結びつくのです。
ですから、睡眠時無呼吸症候群の人には、夜中に何度も目が覚めるという症状が多く見られます。
そもそも、どのようにしてこういう状態が起こるのかというと、睡眠時に筋肉の緊張がほぐれて緩み、
舌が喉の奥の方に落ち込み、気道を塞ぐことによって起こります。
このことが原因で、いびきの症状が出ることがあります。
また、脳に酸素が行き渡らない状態が頻発するので、起床時に頭痛を感じることも、考えられる
症状の一つです。
こういった症状に気付いたら、睡眠時の呼吸について、疑ってみたほうがいいと思います。
さて、この無呼吸状態がどうして起こるのかという理由ですが、
可能性として、
・肥満気味
・顎が小さい
・睡眠前のアルコール摂取
・アレルギーによる鼻づまり
などが挙げられます。
無呼吸状態が頻発することで死に至ることはないのですが、動脈血中に二酸化炭素が溜まりやすくなり、
そのことが生活習慣病(糖尿病や高血圧)を発症させることがあるので、治療が必要です。