歯ぎしり
歯ぎしりは、食べる時以外にも歯を強くかみ締めたり、そこで摩擦を起こして音を立てるような
症状を持つものです。
夜中に家族をも起こしてしまうあの音は、歯ぎしりの代表的な症状の一つです。
寝ている本人は、自分の音に気づくこともあるのですが、気づかないで寝ていることが多いため、
周りからのクレームでようやく自覚するケースが多いのです。
では、どうして歯ぎしりが起こるのでしょうか?
それは、音が脊髄を通って脳に信号として送られるはずなのに、睡眠中はその信号が全く働かなく
なるからです。
つまり、自分が音を立てても脳に伝わらず、認識できないので、どれくらい歯に力をかけているのかが
分からないのです。
こういうことが起こる原因の一つは、歯科的問題です。
歯の治療中にかみ合わせが悪くなると、それにより歯ぎしりが起こることがあります。
また、歯科の問題以外では、ストレスが原因になっているケースが殆どです。
歯で音を出すには、本来ならば、相当のエネルギーを使っているわけですが、これは日常のストレスを
運動で発散させることとよく似ていて、眠っていながらストレス発散をしていることになります。
歯ぎしりは、深刻な二次障害を招くことになるので、治すことが必要です。
知覚過敏や顎関節症といった、口腔外科的問題が生じる可能性があります。
まずは日ごろのストレスの度合いに目を向けてチェックしてみてください。